【元】宴会☆部長のらくがき

ただの落書きです!気にしないで。

複数の意見を聞いた上で「自分で」決める

毎日新聞より

http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20050221ddm013100103000c.html
 患者が主治医以外の医師に自分の病気を診断してもらう「セカンドオピニオン」(SO)。患者自身が納得して自分の治療法を選ぶための制度として国内に紹介され、10年以上が過ぎた。当初は聞きなれない言葉だったが、全国の大学病院や総合病院が全診療科対象のSO専門外来を設けるようになり、利用者も増えている。専門家は「患者側がSOの趣旨を正しく理解することが必要」と話している。
 東京都内のある有名病院呼吸器外科で、こんな出来事があった。
 初診の60代の男性患者が、診察した医師に「治療法について、セカンドオピニオンをお願いします」と頼んだ。長野県から来たというその患者は「進行性肺がんと診断された」と語るだけで、カルテも検査データも持っていなかった。医師は検査データを入手して手続きをし直すよう求めたが、患者は「今日診てほしい」と譲らない。医師は結局、特例として検査を受けさせ、診断、説明をした。
 SO普及に取り組んできた小山信彌・東邦大大森病院長は「SOは患者が自分の病気を把握して自ら治療法を選ぶためのもの。そのために必要な検査データを持たずに受けても意味がない」と指摘する。

昨年、セカンドオピニオンを利用した。自分の病気ではなく母の病気であったが。

 国内で最も早い時期からSOに取り組んできた虎の門病院(東京都港区)では、03年9月の設置直後は毎月2、3件だった相談件数が同10〜15件に増えた。昨年4月に設置した都立駒込病院(同文京区)でも毎月平均約30件の相談を受け付けており、増加傾向にある。昨年7月に導入した神奈川県立9病院でも同11月までに263件の相談を受けている。いずれもがん患者からの相談が多いという。

記事中に記載のあるとおり件数が増えているせいか、病院の受付対応等は非常にスムーズだった。(ちなみに虎の門病院へ行った。)その時は、私が病院やセカンドオピニオンについての知識があったので、必要なデータや主治医への伝え方をアドバイスできたこともあり、よりスムーズだった。
肝心の相談自体も、データを見せて主治医の診断を伝えたら、「その通り」、との返事。疑問点についても丁寧に説明してくれたので、いたってスムーズに相談時間が過ぎていった。結果的にいえば、うちの両親(特に親父)は自分達で本やネットで病気について調べていたので、既知の解答と同様の返事が返ってきただけで、なんていうか、答え合わせみたいな感じだったわけだ。
もちろん、主治医の所見とセカンドオピニオン医の所見が異なるような事態になれば難しい状態になってしまうが、幸いなことに母の場合は他の病気と診断しようのないケースだったので、なおさら自分達の認識を確認するためのセカンドオピニンとなったのだろう。
知人の皆様におかれましては、もし(残念なことだけど)、生命を左右するような病気もしくはその兆候が発見された場合には、治療開始の前に出来る範囲で自分で調べることこそが肝要でございましょう。それで納得がいかなければセカンドオピニオンの利用もよろしいかと。完全に理解してから行っても時間とお金の無駄ですから。