【元】宴会☆部長のらくがき

ただの落書きです!気にしないで。

あられもない

「あられもない」とは

(形)[文]ク あられもな・し
〔「あられ」は動詞「あり」に可能の助動詞「れる」が付いて名詞化したもの。「そうであるはずがない」「あるまじきことだ」の意から〕似つかわしくない。特に、女性の身だしなみや振る舞いとしてふさわしくない。
「―・い寝姿」
(infoseek大辞林より)

自分は男として女性にはキレイでいてもらいたいと思う。彼女でもいれば素敵なファッションに身を包んでもらいたいと思うので、必要なら服でもアクセサリーでもプレゼントするだろう。まあ、それはそれだが。
で、昨日の帰宅途中である。電車に乗り、いつも通り吊革に両手で掴まる「対痴漢よばわりディフェンス」を実行していると、目の前の席に座る女性が目に留まった。年は25〜30才くらいだろうか、化粧はあんまりがんばってないが素材は良さそうだ。そして顔を少し上に向けて寝ている。化粧云々はいいとしても、上を向くのは如何なものか。少しマヌケではないか。これが自分の彼女だったら幻滅だなぁと思いつつ電車は進む。
10分経過。寝ている女性はますます熟睡していくようで、どんどん顔が上を向き、それにつれてどんどん口が開いていく。例えて言うなら「ハイ、アーンして!もっと口開けて!」と言われている患者の様でもある。奥歯が見えた。もう少しで扁桃腺が見えそうだ。いくらなんでも開けすぎだ。周囲の人もチラチラ見てるようだ。今起きたら恥ずかしいだろうなぁ。そのまま寝てた方がいいよ、なんて思っていると。
その時、ひときわ大きく電車が揺れた。ポイントの上を通過したのだ。女性の頭が大きく左右に揺れる。いくらなんでも目が覚めるか!と思いきや、相変わらず熟睡。しかも、左右に揺れた際に髪(軽くパーマがかったセミロング)を湿気でビショビショの窓に擦りつけてしまい、窓に髪が貼っついている。しかも口は全開でほとんど真上を向いている。なんか壮絶。その姿勢は辛くないのか。ていうか、いい加減に起きろよ。
その後、自分が電車を降りる時も彼女は熟睡し続けていた。自宅に向かって歩きながら、こんな彼女にはどんな形容詞が相応しいかを考えた。「快速の堕天使」「ミッドナイトロンリネス」、違う違うそんな漫画みたいな渾名じゃなくて、ちゃんと日本語でなんだっけと頭の中を掘り返したあげく、「あられもない」に思い至った。
≪追記≫読み返してみると、自分がとてもストーカーっぽくなっているが、そんなにジロジロ見ていたわけではないです。目の前に座っている人が視界に入ってきただけです。粘着質ではありません。わーたーしーはやってない、けーっぱーくーだー♪このように弁解すればするほど怪しまれる罠とは知りつつも自己弁護してみるテスト。