【元】宴会☆部長のらくがき

ただの落書きです!気にしないで。

生で初めて見た

仕事帰りに夕食を食べようと思いフラフラと神保町の某牛丼屋へ行った。
時間も遅かったので、仕事帰りのサラリーマン的な人々が店内にいるわけですが、これはいつもの光景。
俺の頼んだ牛丼が出てきたので食べる。
すると、隣の席のスーツ男が、やたらと自分のカバンを気にしだした。
1泊2日用程度のキャリングバックの持ち手を握ったり離したりしている。
もしかして、俺を警戒してるのか?とりあえず、目を背けておこう。
しばらくすると、スーツ男が急に立ち上がりバックを掴むと、スピーディーに店を出ていった。
俺以外の周りの客も、皆そのスーツ男を目で追っていたので、かなり目立つ動きだった。
次の瞬間、皆の目は1点に集中した。カウンターの上には伝票が残されていたのだ。
「食い逃げかよ」と瞬く間に理解するも、スーツ男は走り去り、多分地下鉄の改札に向けて猛ダッシュしてる頃だ。
ちなみに、食い逃げを見るのは初めてではない。新宿界隈で熾烈なチェイスを何度か見掛けたことがある。
次に興味を引くのは、店側の対応だ。精算してない伝票が残ってる状況をどう処理するのかに注目が集まった。
3分程経つと、持ち帰り客に対応していた中国人らしき店員が、スーツ男の席を片付けにきた。
まず、割りばしを掴むとゴミ箱にポイ。
次にトレーを掴もうとして伝票に気づいた!さあ、どうするのか。
なんと、店員は伝票を掴みながら握り潰し、スムーズにゴミ箱にポイっと捨てた。
そして何食わぬ顔でトレーを下げていった。
無かったことにした、ということである。
食い逃げされたも、ヘッタクレも無く、問答無用で無かったことにしてしまったのである。
昔は牛丼を一杯出すごとにカウントしてたけど、今はカウントしてないだろうから、確認しようが無いよな。
伝票に連番が振ってあれば、チェックできるだろうけど、多分しないよな。
これはスーツ男と中国人らしき店員による完全犯罪のコラボレーションだな。
ということで、初めて見たのは、店員が食い逃げを勝手に無かったことにした瞬間でした。
ちなみに食い逃げしたのは、牛丼並と玉子だと思われます。これ位は払おうよ。